基本は暗記
英語が分からない、英語が出来ない、と言うことを良く聞きます。でも、英語を母国語にしている外国の方は、日本人が日本語を話すように英語を話しています。何故でしょうか?
言語は記憶に基づいていて、毎日使っているからに他なりません。なんだ、そんなの当たり前じゃないか、と思われるでしょうが、皆さんが学ぶ英語はまさに言語であり、毎日繰り返し使うことで記憶に蓄積され、上達するのです。
中学1年生の方はもちろん、2年生でも3年生でも、必ずやって欲しいことがあります。それは英語の教科書の初めから今日習ったところまで、本文とその付属の項目にあるすべての英文を毎日3回音読することです。
試験の範囲が決まったら、その範囲で毎日3回、声に出して読んで下さい。黙読では駄目です。声に出して覚えるのです。試験が終わったら,次のページからまた同じ事を繰り返します。
例えば1ページから30ページまでが中間テストの範囲だとします。授業が1日1ページ進んだとして、1日目は1ページ目を3回。2日目は1ページ~2ページを3回、3日目は1ページ~3ページ、4日目は1ページ~4ページ、と繰り返します。30日目は1ページ~30ページを3回と言うことになります。30ページ目の授業終了時点で1ページ目は90回読むことになります。実際の試験は、まず30ページもありませんから、意外に時間はかかりません。これが基本です。この音読は恐らく10分から15分で終わると思います。
この音読の時に役に立つのが、私たちが作ったフェニックス単語帳です。フェニックス単語帳は英単語がほぼ教科書に出てくる順番にまとめてあります。ですから習ったところの単語の品詞、意味、読み方、がひと目で理解できます。これがあれば単語の意味や読み方がすぐに理解できるのです。
音読によって文章はほぼ暗記できているはずです。
ノート・単語帳の使い方
次に英語のノートの使い方です。まずノートの真ん中にタテ線を引いて下さい。左側に教科書の英文右側にその英語に対応した日本語訳を書いて下さい。これも授業で習ったその日に、書きましょう。(本当は予習である程度書いておくのがベストですが、この事は後で述べます)
単語はこのノートと一緒にしない方が良いです。単語帳を使いましょう。単語カードという手もありますが、単語カードは、暗記・確認の時に、覚えてしまった単語が何度も出てきて、それを送るのが面倒ですし、破ってしまったら戻せません。また,覚えているかのチェックも、一目でチェックできないもどかしさがあります。この手間を省いたのがフェニックス単語帳です。
さて、授業で習った英文と和訳のノート、単語帳が出来ました。後はこれを覚える訳ですが、毎日3回の音読でほぼ覚えているはずです。英文和訳をやってみましょう。分からないところはほぼないと思います。試験前の仕上は、和訳の日本文を見て、英文がすらすら出てくればOKです。
ちなみにノートには、学校で使っているドリルのオリジナル文章(教科書に出ていない文章)も英文と和訳を書いておけば完璧といえます。
教科書ドリルの使い方
教科書のドリルは、試験対策に最適です。定期テストは教科書とドリルからしか出てこない学校がほとんどです。ですからドリルに出ているオリジナルの文章も教科書と同じやり方で英文と和訳をノートに書き写す方が良いでしょう。しかし、これは数は多くないです。
ドリルで最も大事なのは、発音問題です。ドリルに出ている発音問題は、特徴のあるものしか載っていません。アクセントの位置、発音記号の確認は必須です。これをやっておけば発音問題の9割はOKです。
応用力をつける
恐らく定期テストは上記の勉強法で、ほぼ満点に近い点数を取れると思います。しかし、高校受験や実力テスト対策としては,不十分です。もちろんこれまでの勉強を確実にこなしていれば、平均以上の点数は楽に取れます。しかし、さらに応用力を付けるには、予習が必要です。次の授業の単語と熟語を調べ、自分で翻訳してみる。これは時間がかかりますし、かなりの気力も必要になります。ご両親が英語がお得意であれば、楽に教えられると思いますが、独学でこれをこなすのは相当に大変な事だと思います。ただ、この初めて見る英文を自分で翻訳することが応用力をつけるのです。
中学1年生には難しいと思いますので、夏休み以降で良いかも知れません。最低でも単語と熟語は調べることが必要です。その時に大いに役立つのがフェニックス単語帳です。